気温がぐーーんと下がり本日の神奈川県は最高気温16度でした。
風邪をひかないよう暖かくしてくださいね。
前回に続き通関のお話です。
弊社システムでは、転送依頼を作成する際に申告額・数量に間違えないか確認のポップアップを表示しております。
はじめは再度確認していたけど慣れてくると、つい確認漏れからミスしてしまう場合があります。
以前、利用者様で1個$8の商品を100個転送する際に単価に総額($800)を入力してしまい
1個の単価$800 数量100個で総額$80000の消費税の支払いが発生しました。
単純計算で80万円の消費税となります。
本来であれば8千円程度の消費税が100倍の80万円です。。。。
営業担当者を通して輸入通関部に確認したところ市場価格よりも著しく価格が低い場合には
通関部から輸入者に対し確認の連絡を入れるが、市場価格よりも高い場合連絡はしないという回答でした。
弊社でも極端に市場価格よりも低い申告額の場合はお声がけさせていただきますが
基本的に申告額が高いから連絡することはありません。
では、この過大申告してしまった消費税はどうなるの?訂正できるの?戻ってくるの!?
通関後は更正の請求手続きを行うことで返還可能とはなっています。
しかし!返還可能となってますが、更正の請求を行い国庫から返還するには相当な労力と時間と気力が必要です。
過少申告はインボイスを差し替え、原因の報告書を提出し不足分の消費税を支払い1ヵ月程度で完了しますが
更正の請求を行うには必要書類と立証が必要になります。
1.輸入者、輸出者の報告書(原因・改善策)
2.契約書類、発注明細
3.正しいインボイス
4.送金明細
5.契約書、送金明細、貨物伝票の商品が更正の請求を行う商品と同一であることを立証できる書類
上記以外にも税関から要求された書類を提出する必要があります。
全ての書類を提出し立証できたとしても返還までに半年~1年後となり
最初の書類の提出からだと2年近くが経過してます。
税関は納めた消費税が少なければ、即連絡して不足分回収
多く納めた消費税の返還には連絡はなし、更正の請求に対しては無理ゲーすぎる書類の要求によって
その為、更正の請求を行っても途中で書類提出が困難になるか、はじめから諦めてしまうかになり
ほぼ2択しかないのが実情です。
転送依頼をする際は必ず単価に誤りがないか確認をお願いいたします。
弊社システムで入力する申告額は全て1個あたりの「単価」です。
総額での入力ヵ所はありませんので「単価」を入力してください。
大事なのでもう1度いいますね。
弊社システムで入力する申告額は全て1個あたりの「単価」です。
$10で5個まとめて購入した場合、荷受け時の数量は「5」となり単価には$2と記入してください。
間違えて$10と記載しないでくださいね!
何かご不明点などありましたらお気軽にお問い合わせください!
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